住宅ローンを組んだら、生命保険は見直す? 団信との関係と、見直しの順番

コラム

この記事の結論

住宅ローンを組むと、多くの場合、団体信用生命保険(団信)に入ります。ローンを借りた人が亡くなったときなどに、保険金でローンの残りが返される仕組みです。

そのため、家を買ったあとは、いざというときに家族が必要とする住まいの費用が変わり、死亡保障の必要額が変わることがあります。

ただし、団信でカバーされるのは住宅ローンだけです。生活費、教育費、ローンを借りていない家族の保障などは、別に考える必要があります。見直すときは、団信の中身を確かめる → 必要な保障額を計算し直す → 新しい形を決めるの順番で進めましょう。

団信とは

住宅金融支援機構によると、新機構団体信用生命保険制度では、加入者が亡くなったり、所定の身体障害状態になったりした場合に、支払われた保険金がローンに充てられ、以後の返済が不要になります。

また、3大疾病付きのタイプでは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中が原因で一定の要件に当てはまった場合や、公的介護保険の要介護2〜5の状態になった場合にも、残りの返済が不要になります。

団体信用生命保険(団信)の仕組み。住宅ローンを借りた人が亡くなったときや所定の身体障害状態になったとき、保険金でローンの残りが返され、家族は住み続けられる。3大疾病付きなどのタイプでは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中で一定の要件に当てはまったときなども対象。団信でカバーされるのは住宅ローンだけで、生活費・教育費は別に考える

団信で「変わること」と「変わらないこと」

家を買う前と後の、いざというときに家族に必要なお金のイメージ。家を買う前は家賃がずっと必要。家を買って団信に入ると、ローンの残りは保険金で返されるので、住まいの費用は固定資産税や修繕費などが中心になる。生活費・教育費は変わらず必要。そのぶん、死亡保障の必要額が変わることがある

変わること

いざというとき、賃貸なら家賃を払い続ける必要があります。団信付きの住宅ローンなら、ローンの残りは保険金で返されるので、住まいの費用は固定資産税や修繕費などが中心になります。

そのぶん、家族に必要なお金の合計(必要な保障額)が小さくなることがあります。

変わらないこと

  • 生活費:食費、光熱費、通信費など
  • 教育費:子どもが独立するまでのお金
  • ローンを借りていない家族の保障:例えば夫だけがローンを借りている場合、妻が亡くなっても、ローンは残ります(夫婦で借りる場合の団信のタイプもあります)
  • 医療や働けないときの備え:団信は、病気で働けない間の収入を補う仕組みではありません(3大疾病付きなど、タイプによって対象が広がるものもあります)

見直しの順番

  1. 団信の中身を確かめる:誰が入っているか、どんなとき(死亡・身体障害・3大疾病など)にローンの残りが返されるか
  2. 必要な保障額を計算し直す:住まいの費用が変わったぶんを反映して、生活費・教育費などから計算し直す
  3. 今の生命保険と比べる:多すぎるところ、足りないところを確かめる
  4. 新しい形を決める:保険金額の減額、特約の解約などで調整できることもあります。乗り換える場合は、新しい契約が成立してから今の契約を解約します

見直しの節目と方法は、保険の見直しはいつ? 暮らしが変わる5つの節目でもまとめています。

まとめ

  • 団信は、住宅ローンを借りた人が亡くなったときなどに、ローンの残りが保険金で返される仕組み
  • 家を買うと、いざというときの住まいの費用が変わり、死亡保障の必要額が変わることがある
  • 生活費・教育費、ローンを借りていない家族の保障、医療や働けないときの備えは、別に考える
  • 団信の中身 → 必要な保障額 → 今の保険と比べる → 新しい形、の順に見直す

ご相談のご案内

この記事では、団信と生命保険の関係を一般的にまとめました。ご相談では、あなたの住宅ローンと団信の中身、今の保険証券を見ながら、家族に必要な保障が今いくらなのかを一緒に計算し直します。見直さない、という結論になることもあります(相談無料/対面:香川・徳島、オンライン:全国)。

※この記事は、保険の一般的な説明です。特定の保険会社・商品・住宅ローンをおすすめするものではありません。団信の内容は、住宅ローンを借りる金融機関や団信のタイプによって異なります。


出典

(2026年10月4日時点の情報です)

この記事を書いた人

西岡 竜二(にしおか りゅうじ)。if株式会社 代表取締役。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP。徳島県美馬市出身。2014年に生命保険会社に入社し、新人部門で営業成績1位・本社表彰。新人の育成や管理職も経験。2022年にif株式会社を設立し、生命保険代理店「Life Design if」での保険とお金の相談、バックオフィス支援、研修・セミナーの3つの事業をしています。「商品を選ぶ前に、人生を考える」を大切に、保険とお金の「分からない」に答えるコラムを書いています。詳しいプロフィール ›

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