子どもの医療保険・がん保険は0歳から必要? 保険の仕事で、今も忘れられない家族の話

コラム

この記事の結論

子どもの医療費は、多くの地域で助成があり、自己負担はかなり抑えられています。医療費だけで考えれば、「子どもの医療保険はいらない」という意見にも理由があります。

それでもLife Design ifでは、お子さんが0歳のときから、医療とがんの保障を持つことを強くおすすめしています。

理由は、入院費に備えるためだけではありません。子どもが大人になったとき、自分で保険を選べる道を残しておくためです。

子どもの医療費は、どのくらい抑えられている?

まず、子どもの医療費の仕組みから見てみます。

公的医療保険に入っていれば、小学校に入る前の子どもの窓口負担は2割です(70歳未満の大人は原則3割)。

さらに、自治体による子どもの医療費の助成があります。こども家庭庁の調査(2024年4月1日時点)では、全ての都道府県と市区町村が、子どもの医療費の助成を行っていました。市区町村の助成の対象は、入院・通院ともに「高校生(18歳の年度末)まで」が最も多くなっています。

助成の対象年齢や、自己負担の有無などは、お住まいの自治体によって違います。それでも、子どもの医療費の負担が大人より軽いことは確かです。

子どもの医療費の仕組み。小学校に入る前の窓口負担は2割で、さらに自治体が助成。2024年4月1日時点で、すべての都道府県・市区町村が子どもの医療費の助成を行っており、市区町村の助成の対象は入院・通院とも高校生までが最も多い

だから、「子どもの医療保険はいらない」と考える方がいるのは自然なことです。

それでも私が0歳からの保障をおすすめするのは、ある家族との出来事があったからです。

保険の仕事で、今も忘れられない家族の話

もう何年も前のことです。

仲の良かった知人のご家族に、保険の話をしたことがありました。ご夫婦の保険は一緒に考えましたが、お子さんの保険については、「前から別の会社の学資保険に入っている」と聞いて、それ以上は確認しませんでした。

「入っているなら大丈夫」。私は、その言葉をそのまま受け取ってしまいました。

その学資保険は、教育のためのお金を貯めるもので、病気やけがの保障は付いていませんでした。

しばらくして、お子さんが急に体調を崩して病院にかかり、インスリン注射がずっと必要な糖尿病と分かりました。

ご両親から、こう聞かれました。

「この子は、これから保険に入れるんですか」

普通の医療保険やがん保険には入りにくくなり、選べる保険は大きく限られてしまう。私が答えられたのは、それだけでした。

あのとき、「入っている」の中身まで、一緒に確認していれば。今でも、そう思います。

大人になってからでは、自分で選べないことがある

保険に入るときは、健康状態や過去の病気などをありのまま伝える「告知」が必要です。

生命保険文化センターによると、病気の経歴があっても、保険料の割増や、特定の部位を保障しないといった条件付きで契約できる場合や、通常どおり契約できる場合があります。一方で、健康状態によっては契約できないこともあります。

持病がある人でも入りやすいように、告知の項目を少なくした「引受基準緩和型」の保険もあります。ただし、通常の保険と比べて保険料は割高で、契約から1年間は給付金が半額になるなど、保障に制約があるものもあります。

健康状態によって、選べる道が変わる。告知の内容によって、通常どおり契約できる、条件付きで契約できる、引受基準緩和型なら契約できる(保険料は割高・契約から1年間は給付金が半額などの制約がある商品も)、契約できない、に分かれる

大人が自分の意思で保険に入らないと決めて、そのあと病気になったのなら、それは自分で選んだ結果です。

でも、子どものときに、親の一つの判断で保険に入らないまま病気になったら。その子は、自分で選ぶことすらできなくなってしまいます。

子どもの医療とがんの保障は、今の医療費のためだけのものではありません。その子が将来、自分の人生に合う保険を自分で選べるように、選択肢を残しておくためのものでもあると、私は考えています。

子どもの保険で、確認しておきたい3つのこと

「うちの子も、何か入っていたはず」という方は、次の3つを確認してみてください。

子どもの保険で確認したい3つのこと。1 医療やがんの保障が付いているか、2 その保障がいつまで続くか、3 家計に無理のない保険料か

1. 入っている保険に、医療やがんの保障が付いているか

学資保険や共済など、子ども向けの保険にはいろいろな種類があります。教育のためのお金を貯めることが目的のものもあれば、病気やけがの保障が付いているものもあります。

名前だけで判断せず、保険証券や契約内容のお知らせで、「病気やけがで入院したとき」「がんと診断されたとき」に受け取れるものがあるかを見てみてください。

2. その保障が、いつまで続くか

保障が一定の年齢や年数で終わるものと、一生涯続くものがあります。子どもが大人になったときに保障がどうなるのかも、あわせて確認しておくと安心です。

3. 家計に無理のない保険料か

子どもの保険は、長く続けることが前提になります。今の家計に無理がなく、続けていける保険料かどうかも大切です。

まとめ

  • 子どもの医療費は、公的医療保険と自治体の助成で、大人より負担が抑えられている
  • それでもLife Design ifは、0歳から医療とがんの保障を持つことをおすすめしている
  • 理由は、子どもが大人になったとき、自分で保険を選べる道を残しておくため
  • 「入っているから大丈夫」の前に、医療やがんの保障が付いているかを一度確認してみる

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出典

(2026年9月29日時点の情報です)

この記事を書いた人

西岡 竜二(にしおか りゅうじ)。if株式会社 代表取締役。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP。徳島県美馬市出身。2014年に生命保険会社に入社し、新人部門で営業成績1位・本社表彰。新人の育成や管理職も経験。2022年にif株式会社を設立し、生命保険代理店「Life Design if」での保険とお金の相談、バックオフィス支援、研修・セミナーの3つの事業をしています。「商品を選ぶ前に、人生を考える」を大切に、保険とお金の「分からない」に答えるコラムを書いています。詳しいプロフィール ›

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